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~文化祭~Xday 黒③~

いるかちゃんヨロシク 二次小説 ファンサイト 画像 如月いるか 山本春海
おこんにちは~juniです。

やっとの更新です。
今日はお仕事午後から休みです。

嬉しいなぁヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ ランラン♪

~文化祭~Xday 黒③~

「なんか、あっちは凄げぇことになってるらしいな。」

巧巳が春海に話しかける。

流れてくる噂に、心穏やかでない彼は、それでも目の前のお客様に、一応の笑顔を向けた。

いるかちゃんヨロシク 画像 山本春海 東条巧巳

野球部も、十分に大変なことになっているのだが、いかんせんこちらは女子が中心で、男子生徒の客が少ない分、込み具合はマシだ。

本格的なアフタヌーンティー・・・見事な出来に、2人は驚きを隠せなかった。

選べる紅茶に、手作りスコーンに生ケーキ。

「ボクの家って、一応老舗の洋菓子店なんですよ。小さい頃から、一通りの洋菓子は身につけていまして・・・。」

遠慮がちに言う近衛道であった。

前日から野球部の面々(人魚姫のメンバーを除き)が近衛道の家に泊まりこみ、作り上げた菓子の数々は、何処に出しても恥ずかしくない。

「お前って、見かけによらないヤツだったんだな~。」

巧巳が言うと、春海も頷きながら「素晴らしい特技だね。」と感心しきりだ。

そんな2人に、近衛道は顔を赤くして

「巧巳さんと山本君にそう言われると、とても嬉しいな。」と、素直に喜んだ。

「里見はお金持ちの子女が多いから。少々高くても、巧巳さんと山本君がいれば、お客さんは来るだろうと思ったし、だったら美味しい方が良いかなぁって。」

そのまっとうな発言に、心が洗われるような心地がした春海と巧巳である。

それにしても、気になるのは女子サッカー部の出店で(主に春海)、玉子が企画したというのは2人も承知済みである。

だから殊更気になるのだ。

朝の「人魚姫」の経験から考えるに、唯の喫茶店とは思えない。

申請書には、喫茶「ベルばら」とあり、簡単な飲み物と菓子、及びゲームとあったが・・・。

「ちょっと休憩を取っていいのかな。」

春海が近衛道に訪ねた。

「2人のお陰で、予定より早くはけてるから・・・1時間くらいなら今からでも良いよ。その格好で行って貰えれば、宣伝にもなるし。」

意外とちゃっかりした彼に、2人は苦笑とともに「サンキュー。」と返事をし、その場を離れた。




目的の場所に近づくと見えてきたのは、廊下に続く行列である。

2人が横を通ると、キャーと女子が騒ぐのも無視して歩を進めてみれば、「いらっしゃいませ。」の挨拶の声に呼応するように、一層大きく響く女子の奇声と男子の声。

中を覗けば案の定・・・これは想定の範囲内。

だからといって、穏やかな気持ちで居られるわけではない1名と、面白おかしく笑っている1名である。

そんな2人が尚も中を覗いていると、店内の女子生徒が2人に気づき騒ぎ出した。

何事と、玉子といるかが廊下に目をやると。

「よぉ!お2人さん、商売繁盛のようだな。」

「・・・。」

凛とした執事と、どこか不良な執事が窓辺に佇んでいる。

「春海~!」

いつもの笑顔で声をかけられても、今の状況では素直になれない彼に、

「わぁ~!似あってるね~。」といるかが言うと、「そうか?」と嬉しそうに微笑む姿に、砂を吐く巧巳と玉子。

周囲の女子達は、普段見れない山本会長の姿に、うっとりしている。

「やっぱり、巧巳に山本君だったのね。」

廊下から聞こえる女子の黄色い声に、案の定と加納が声をかけた。

いるかと玉子にばかり目をやっていた彼らが、声をかけられ加納の方を向いたが・・・。

「・・・・・。」

「・・・・・すげぇな。」

「何か文句があるの?」

「いえ。」

一連のやり取りに、いるかと玉子は苦笑しか出来ない。

彼らが驚くのも無理は無い・・・余りにもはまり過ぎなその姿に、自分達も言葉を失ったのだから。

持ち直した?春海が、加納に声をかけた。

「待ち時間長そうですね。店内に入るのは当分無理でしょうね。」

加納といるかと玉子が見渡すが、もちろん満席で、廊下には長蛇の列である。

「まぁ、そうだね。」

加納は言葉を返しながら、玉子をチラッと見た。

玉子がすかさずアイコンタクトを返すと、彼女はカツカツと靴音を響かせ、金色の長い髪をなびかせながら外へと出て行く。

廊下に出るやいなや、すっと胸に手をやり、列をなす生徒達に言葉をかけた。

「紳士淑女の皆様。これなる2人に席を譲ってはくれませんか?」

その○塚芝居がかった仕草と台詞に、居並ぶ女子達がキャーッと一瞬声を上げ、

「もちろんかまいません。」「オスカル加納様のお願いなら喜んで。」と彼女らは瞬時に了承したが・・・。

しかし、もちろん男子生徒達は穏やかではない。

「え~~~~俺達・・・」と一瞬不満の声をあげた。

が!!!周囲の女子達の、恐ろしい程の視線に黙り込んだ。

一部始終を目前で見ていた春海と巧巳が・・・女は強い・・・と思ったのはもちろんである。

女子生徒の返事と男子生徒の黙秘、それらを承諾と受け取って、加納は2人を店内に招き入れた。

程なく空いた席に座り、春海は、立ち働くいるかと部員とお客を観察する。

何というか、異様な?馴染みたくない雰囲気だな・・・というのが春海の正直な感想。

対して巧巳は、楽しんでいるようだ。

玉子のメイド服をしげしげと見て

「おっ!可愛いじゃないか。」なとど、軽口を叩いている。

とにかく、春海の精神衛生上、よろしくない場所であることは確かだ。

せっかく来てみても、いるかは先程からパタパタと一番忙しく、声をかける隙など無く。

笑顔を振りまく彼女に、ポーッとなったり、ほわ~んと赤くなった大勢の男子を目の当たりにするのは、真剣に、精神衛生上よろしくない!と思う。

どうしても彼らの動向ばかり気になる春海は、視線を逸らすように教室をぐるり見渡した。

そして、デカデカと貼られた案内に、やっと気付いた。

気付くのが遅いと言えば其れまでだが、いるかと、彼女に懸想する男子に気持ちを奪われて・・・。

「マリー姫の手作りケーキ争奪、腕相撲大会参加の案内」

・・・何だコレは!いるかの手作りケーキ争奪だと!

その上、ツーショットだって!?俺、俺だって一枚も無いんだぞ!!

絶対に何かあるだろうと思っていたが!変に多いコーヒーの理由はコレか!!!

「あれ?お前、腕相撲大会参加しないのか?俺はさ、ホレ・・・」

巧巳は春海より早く気付いていたらしく、玉子からコーヒー3杯とクッキーを受け取り、人の悪い笑顔で彼を見た。

「コーヒー3杯!」

瞬時に、喫茶「ベルばら」に険しい声が響いたのは、言うまでも無いことである。



「春海、本当に腕相撲に出るの?」

ご指名はもちろんマリー姫。

コーヒー3杯とクッキーをテーブルに置きながら、いるかが春海に言った。

「当たり前だろ。」

憮然とした表情で言い返す。

「野球部の方もあるでしょ。無理しなくていいよ。」

「無理なんかしてないさ。」

いるかが俺に参加して欲しくないように感じるのは、気のせいだろうか・・・?

「そう?なら良いけどさ。」

彼女の「頑張って」の言葉を期待していた春海は、少々・・・いやかなりの苛立ちを感じつつも、

「腕相撲大会は3時からだろ。その頃に又来る。いるかもさ、俺達の方に顔出せよ。近衛道くんが美味しい菓子を作って来てる。」

そう、いるかを誘うが、

「うん・・・。」

彼女の歯切れの悪い返事に、湧き上がる黒い感情を振り切るように、春海は運ばれたコーヒーに口をつけた。

インスタントかよ・・・クッキーは市販品だな・・・利益重視が丸見えだ。

どうしても冷静に判断する思考に、無理やり気持ちを乗せ、春海はいるかを見上げた。

「ゲームだろ。真剣にやるつもりは無いよ。あそこの柔道部の連中も参加するようだし、怪我したら馬鹿らしいからな。」

とたんに明るくなるいるかの表情に、彼は自分の勘を確信した・・・と同時に、春海の耳に、クゥ~~~キュルゥゥゥ~といるかのお腹の音が届く。

「俺達のは、生ケーキに絶品のスコーン、食べなきゃ損だぞ。」

ウィンクをしながらいるかを誘う。

「うん!後で必ず行くから。絶対に取っておいてね。」

頬を赤くし、笑顔でいるかはそう答え、

「ああ、席とお菓子を取っておくから。」と、春海も笑顔を返した。

~文化祭~Xday 黒④につづく~いるかちゃんヨロシク 二次小説 ファンサイト 画像 如月いるか 山本春海

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コメント
No title
春海と拓己の執事姿v-10

サービスされてみたいですぅv-344
2010/05/29(土) 15:03 | URL | 亮 #4SSKmKVw[ 編集]
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