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~文化祭~Xday 黒 ⑦~

こんばんは~juniです。
続きをアップしますね。

この次は挿絵付きでアップ出来そうです。
(以前描いたイラストを描きなおしました。もとの絵は・・・のアイデアです。)

ではどうぞ~


~文化祭~Xday 黒 ⑦~

マリー姫手作りケーキ争奪 腕相撲大会の準決勝のメンバー4人でくじ引きがなされ、山本 対 オスカル、東条 対 ロザリーの試合が決まった。

最初に、山本 対 オスカル戦。

あっけなかった。

山本 対 オスカルは、実に、あっけなく終わった。

レフリーの声がかかり、春海が「加納先輩、申し訳ありません。勝たせてもらいます。」と、微笑んで言った時には、勝負は決まっていた。

加納が返事を返す間さえなく・・・終わった。

もう一つの準決勝、東条 対 ロザリー戦。

レフリーの声がかかると、玉子は懇親の力を込めた。

「へぇ、お前意外と強いんだな。今までで、一番手ごたえあるんじゃないのか?」と、巧巳が驚きの声を出す。

あっという間に巧巳の腕は傾き、後少しで台面に着きそうな勢いである。

その様子に、観客からは「頑張れロザリー。」「東条行け~。」と声援が飛び交い、先程とは打って変わって盛り上がっている。

その声援の中、巧巳は、自分が握っている玉子の手首に目をやり、はたと気づいた。

・・・確かに、力は結構強い、強いが・・・「玉子・・・意外とお前の腕、華奢なんだな。」

試合の為、顔を近づけていた玉子にしか届かなかったその声。

「えっ」と玉子が顔を上げた瞬間、「勝利!東条巧巳」の声が響き、勝負は決していた。

不完全燃焼な玉子は、試合が終わるや否や、巧巳に食って掛かった。

「巧巳ずるいよ。突然あんなこと言って。」

・・・そりゃ勝てるとは思ってなかったけどさ・・・。

「あ、すまん。わざとじゃなかったんだ。」

自分を恐れずに見上げる彼女の姿に、春の日の1シーンをダブらせながらも、手の中に華奢な右手首を感じる。

「・・・そう。でもさ、わざとじゃなくても、勝負中にあんなこと言うなよ。」

あまりに素直に謝られ、肩透かしを食った上に、どこか心ここにあらずに見える巧巳。

「もういいけど、春海との決勝、絶対勝ってよね。」

「ああ・・・って、どうしてだ。」

玉子の一言に、なぜか一瞬、心がざわついた巧巳であった。



玉子から理由は聞いた。何ともいるからしい。

春海にケーキを食べられたくない。その為に勝ってほしい・・・少し複雑だが許可も下りたことだし、ここまで来たら本気で優勝を狙うのもいい。

俺なら、こいつの瞬発力にも、力にも負けない自信がある。

高等部で、こいつに負けてばかりなのも癪にさわる。

巧巳は、正面に座る春海を強く見た。

やる気満々の巧巳を睨み返しながら、春海は決意を新たにする。

いるかの嫌がる理由は、結局判らない。

それでも、手作りケーキとツーショットは渡せない・・・特に、巧巳にだけは。

いるかのキス・・・。

くそ、絶対にこれ以上、誰にも何も渡すもんか。絶対渡さない。

衆目の中火花を散らす2人を中心に、喫茶~ベルばら~内は、異様な盛り上がりを見せていた。

もう一つの最高カード、山本 対 東条戦での決勝戦。

その上、朝の「人魚姫」の舞台の事もある。

運動神経抜群、甲子園のスター2人の真剣勝負に、興奮しないわけが無い。

たかが腕相撲されど腕相撲に、教室中が燃え上がっていた。

そんな中、冷静気味の女子が2人いる。

加納と玉子である。

勝てるとは露ほども思っていなかったが、あんなにあっさり負けるとやっぱり悔しい。

いい勝負のように見えて、余裕綽々だったのを身をもって感じていたので、尚更あの負け方は悔しかった。

「ねぇ、どっちが強いと思う?犬養さん」

「そうですね。力では殆ど差はないと思いますよ。」

周囲に聞こえぬよう、耳打ちしながら話し合う。

加納と犬養は、今日の腕相撲大会の為に、秘密練習をしていた。

練習相手はお互いと・・・いるか。

玉子は少しはいい勝負だったが、結局、本気のいるかには勝てなかった。

純粋に力のみの勝負で、いるかに勝てる者はいるのか?と、本気で思ったものだ。

「春海と・・・巧巳ならどうだろ。あの2人には、あたしも勝てるかどうか分かんないよ。」

もともと、あの2人と勝負になることが、規格外だと思うのだが・・・。

いるかの言葉を思い出しながら、加納と玉子は会話を進める。

「体力的には、巧巳の方が余裕があるのかしら。山本君は、一瞬でも、大石君と本気で対戦してるけど、巧巳は全試合、本気は出して無かったでしょう。」

「やっぱりキャプテンはお見通しですね。」

腕を組みながら思考し、加納がまず玉子に言った。

「私は巧巳が勝つと思うわ。順当に考えて。」

「・・・あたしは、順当にいくのなら春海だと思いますよ。いるかも絡んでますし。」

加納は、頭半分ほど小さい玉子を見て問うた。

「どうしてそう思うの?山本君の、嫉妬の馬鹿力とか?」

「プッ!いえ、あの2人は力は同等ですけど、今回の勝敗は意外とココかもって。だから、巧巳に一計を。」

玉子は、人差し指で自分の頭を指差しながら加納に言う。

「・・・なるほどね。一理あるかもしれないわね。とにかく勝負が楽しみだわ。」

各々の意見を交換しあった二人は、教室の真ん中で今日最高の盛り上がりを見せている、腕相撲大会の決勝戦へと視線を戻したのだった。

~文化祭~Xday 黒 ⑧へつづく~


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