いるかちゃんヨロシク 二次 小説 ファンサイト イラストこんばんは(*^ο^) juniです。
今日は家族で一日中遊びました( ̄Д ̄)ノ いやぁ疲れました(*´ο`*)=3
~その後の物語 <Ⅲ>~ 親と子⑦その頃、六段では・・・。
昏々と眠るいるかを、部屋のドアを少し開けて、静かに覗く母葵の姿があった。
夫鉄之介は、仕事の遅れを取り戻す為と、出勤して行った。
「いるかを宜しく頼むね。」と言い残して。多分、今夜の帰りは遅いだろう。
そのいるかと言えば、「母ちゃん、お腹空いた~。」と起きてきそうなものだが。
大層疲れているらしく、もう昼も過ぎたというのに、一向に目を覚まさない。
並大抵の体力ではない娘が、食事も取らず眠り続けているのだ。
「よっぽど疲れてるのね。」
小さく葵は呟いた。
この数日間、どれだけ大変だったのだろう。
この歳の少女が、十分なお金も持たず、東京~倉鹿~新潟と放浪したのだ。
何事も無かったのが(十分あったのだが・・・)奇跡のようだ。
このまま過ごさせてやりたいが、この後も、問題が山積みである。
この平穏も今だけと考えると、食事の為とは言え、起こすのが忍びない。
自然に目が覚めるのを待ったほうが良いわね。もう少し何か作っておこうかしら。
母はドアをそっと閉めて、キッチンに向ったのだった。
お昼、三時も過ぎて、夕方になり、やっといるかは目を覚ました。
薄く目を開け、天井を見て一言。
「お腹すいた。」
今、何時なんだろう。
いっぱい寝た気もするし、そうじゃない気もする。でも、とにかく、お腹がすいた。
ゆっくりと起き上がり、モソモソと着替えて、ダイニングに向った。
エネルギー切れの体、思考は停止寸前だ。
フラフラと歩いていくと、母葵の姿が目に止まり・・・一言。
「母ちゃん、お腹すいた。」
葵はいるかを一瞥し、
「こら、起きて早々それなの。あいさつくらい言いなさいよ。」
そう注意しつつ、椅子を指差す。
いるかが素直に座り、葵が準備していた食事をテーブルに、所狭しと並べ始める。
すると彼女は、途端に顔を輝かせて、両手を合わせ勢いよく
「母ちゃん。いただきまーす。」と言った。
「はい、どうぞ。」
後はいるかの独壇場だ。
母でさえ、未だかつて見た事の無い勢いで、テーブルの料理を端から平らげる。
最終的に、準備した食事(ゆうに10人前)は足りず、明日の朝食用の、クロワッサンまで食べている。
葵はと言うと、娘のあまりの食欲に、こんなにお腹がすいて可哀相に・・・という気持ちさえ、途中で消えた。
春海君、こんな娘を本当に貰ってくれるの?と、不安さえ感じる始末だ。
まぁ、食いっぷりが良いと、言えなくも無いのだが。
「ご馳走様。ああ美味しかったぁ。やっぱり母ちゃんのご飯が一番だね。ありがとう。」
いるかが満面の笑顔でそう言うと、母としてはやはり嬉しく。
「もういいの?満足した?」と聞いてしまい、私も親馬鹿ね・・・と、苦笑いする。
そしているかは、母の質問に「うん。お腹いっぱい。」と、零れるような笑顔で答えたのだった。
一息ついた2人は、いつもの珈琲を頂く。
葵は食事をした訳ではないが、あまりにも大量に食べるいるかを見て、軽い満腹感さえ感じていた。
いるかは、一番大好きな母の手料理を食べ、ご満悦の様子である。
気持ちも体も、落ち着いているようだ。
その様子を見て取った葵は、いるかに話しかけた。
「いるか、今から大事な話をしたいんだけど、大丈夫かしら?」
「何が?」・・・何が大丈夫だと言うんだろう・・・。
葵は言葉を慎重に選ぶ。
「今から、いるかの未来にとって、重要な話をするわ。聞く余裕ある?」
・・・いるかはじっと母の顔を見た。
何の話だろう。
お見合いと学校の話は、一応終わったはず・・・いや、もう一つ「ちゃんと説明をするわ。」と母が言った、私達にとって大事な話。
「春海に、大事な話って言ってたヤツ?」
「そう。」
いつに無く真剣な母の目は、いるかの背筋をピンと伸ばさせる。
「うん。大丈夫だよ。母ちゃん、話して。」
「わかったわ。よく聞いてね。」
母葵は、娘の目を見つめたまま、いるかと春海の未来を左右する”大事な話”を語り始めた。
~⑧へ続く~
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