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~文化祭~2人の姫 ⑦

いるかちゃんヨロシク 二次小説 ファンサイト イラスト
こんばんは~juniです。
mameさんはアレをそんなに気に入っていたんだねぇ。

何度見ても若気の至りって怖ろしい( ̄Д ̄;;




~文化祭~2人の姫 ⑦

翌日の朝、いつもより10分早く女子サッカー部の朝練が終了し、部員が着替え始めるやいなや。

「早く着替えんか~~~~。」

昨日を上回る勢いで、加納が一喝した。

ビク~~~ッ!彼女らは首をすくめ、せかせかと制服を身に着ける・・・順に、部室から追い出された。

残されたのは、昨日と同じ3人。

いるか、玉子、加納である。

いるかは他に、誰も居ないことを確かめるように、きょろきょろと視線を走らせると、そそくさとロッカーに向かい鞄を取り出し、中から何かを取り出した。

そして、大事そうに両手に持って、2人の座るベンチにやって来る。

「へへへへへ。」

ニコニコというより、ニヤニヤと、いるかにしては珍しい顔で2人を見る。

「もったいぶるなよ。」

玉子が憮然と言うと、

「ごめん、ごめん。宝物なんだ。」

そう言って、クリアケースにはさまれた、一枚の写真を2人の前に差し出した。

いるかちゃんヨロシク 春海 二次 画像 イラスト


「綺麗な女性ね。」

加納がまず感想を述べる。

「確かに凄い美女。笑えばもっと綺麗なのにさ。不機嫌そうだねぇ。和装?十二単か。これがどうしたのさ。」

玉子が、訳が分からないという風に言った。

こんな写真が凄い物?

「よく見てよ~。この人物に見覚えあるでしょ。」

いるかがじれったそうに言った。

2人は首を傾げながら、もう一度写真に見入る。

「こんな美女、一度見たら忘れないと思う・・・わよ?もしかしてコレ。」

加納が一段と写真に近づく。

「見覚えってねぇ・・・。」

「あああぁ~~~~~~~~~~~!」

玉子と加納が、殆ど同時に叫んだ。

「この人、春海(山本君)?」

「そう!綺麗でしょ。お気に入りなんだ。春海が倉鹿修学院でね。かぐや姫をやった時の写真。」

単純に女装だけなら、2人もこんなには驚かなかっただろう。

その、あまりの美しさゆえの驚きの方が大きい。

「こりゃ確かに・・・凄いわ。」

「山本君って美人なのねぇ。」

おのおの感心しながら、写真に見入る。

魅入られずにおれないその容姿。さぞ、さぞ、盛り上がることだろう。

2人の中で、生贄の羊は決まった。

いるかは、犠牲とも、生贄とも思っていない。

ただただ、綺麗!お似合い!見た~~~い!!!その一心である。

「問題は山本君ね。彼を何とかしないと。」

「そうですね。それと、演目を何にするかですよね。結構これが・・・。」

これが意外と難しい。

もともと、姫(主要な若い女性の登場人物)が2人、王子が1人という配役の物語は少ない。

実は、玉子が一番頭を痛めているのはその事である。

もし、いるかを姫とするならば、姫と王子がハッピーエンドの物語の場合、春海が、他の誰かに王子役を譲るわけが無い。

別の男(この場合巧巳だろう。)が、いるかとハッピーエンドになる横で、春海が姫役として舞台に立つ・・・絶対に無い。

ありえない。

よしんば、もしそうなったとして、舞台として成立するのだろうか?

それはそれで面白いかもしれないが、とてつもなく恐ろしい(・・・気がする)。

ましてあの春海が、主要人物以外をやるのは想像するのが難しく、あのカリスマと存在感で、主役級を食ってしまう事の方が容易に想像できた。

「・・・・。」

先程の写真を見て確信した。もう1人の姫は、彼しかいない。

さあ、どうやって、あの山本春海に姫をやらせる?

その前にどうやって、あの山本春海に、王子役を降ろさせる?

嬉々と話を聞いていたいるかが、突然言った。

「人魚姫は?」

加納と玉子はいるかを見た。

こいつは又、突然・・・。

「どうして人魚姫なのさ。」と言いながら、何となく想像がつく。

加納の表情からも、見て取れる。

「えへへ、人魚姫の話、小さい頃から好きなんだぁ。」

やっぱり・・・。

「あんたのことだからさ、そんなことだろうと思ったよ。」

このパーマン!こっちは真剣に悩んでるんだよ。

「でも人魚姫って、お姫様は2人、王子様1人だよ。」

あ、そっか!と、2人はいるかを見た。

確かにそうだ。配役はずばり、姫2人に王子1人。

「あたしだってね。何も考えて無いわけじゃないんだから。」

いるかは口を尖らせて言った後、

「人魚姫と王子様って結ばれないじゃん。でも、そこがまた、いいんだよね~。」

夢見るように、物語を語っていると、突然玉子が目を見開いた。

これだ!!!彼女ははいるかに、グッドジョブと親指を立てる。

「いるか!あんたホント、最近冴えてるよ。加納先輩、演目は人魚姫にしましょう。」

目がランランと光を放っている。

「いるかが人魚姫。春海がもう1人の姫で、巧巳が王子。これならいけますよ。」

口がほころび、やったとばかりの表情だ。

「え!?あたし、人魚姫役なの?いいの?」

「・・・あんたは人魚姫しか出来ないよ。他の役やって、今からセリフ覚えられる?人魚姫なら、殆どセリフは無いからね。適役だよ。」

いるかが、何だと~っと食ってかかろうとした時、

「確かにそうね。」加納のとどめのセリフが続く。

いるかはキュッと縮こまった。

「あんたが人魚姫だから、春海はお姫様なんだよ。王子じゃなくね。」

いるかのやりたい演目で、そしてそれが人魚姫となれば、何とかなる。

しかし、相手はあの山本春海。

最後まで、気を抜くわけにはいかない。

「加納先輩。いるか。お姫様獲得作戦、こんなのはどうですか?」

玉子は2人に、作戦を語り始めた。

その話が進むにつれ、彼女達の顔が輝く。

あの、四文字熟語が似合いすぎる男。

一諾千金 一騎当千 海千山千 益者三友 円満具足 ・・・語りだすとキリが無いが、その彼を、世界でたった一人だけが、唯の男にする。

あの山本春海に完勝する、たった一度きりの、チャンスかもしれない。

その上、生徒会長山本春海の艶姿となれば、盛り上がること間違いなし。

何としても、実現させねば!

「犬養さん、曽我部君の説得は、任せておいて頂戴。」

加納が腕を組み、自信たっぷりで微笑む。

「巧巳へは、あたしから説明します。いるか、その写真さ。放課後まで貸してくれない。」

「もちろん。コレを見れば巧巳だって、即オーケーさ。」

いや・・・巧巳も女装は嫌だろうから、最初からオーケーだと思うけど・・・とは、2人ともあえて突っ込まない。

とにかく、お姫様獲得作戦はスタートした。

~文化祭~2人の姫 ⑧へ続くいるかちゃんヨロシク二次小説 いるかちゃんヨロシクファンサイト 如月いるか 山本春海 いるヨロ いるかちゃんヨロシクイラスト いるかちゃんヨロシク画像 いるかちゃんヨロシク漫画
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