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~その後の物語~ 大晦日のお土産話(祖父と5人編 ②前編)

下記はmameさんからです。そのままアップします~。by juni

こんばんはmameです。
あまりにも長くなったので、前後編とさせて頂きました。

これらのお話を書く前に、彼らの将来像を三人で考えました。とても楽しい作業でした。
皆様のイメージと異なっているかもしれません。その点は、ご容赦下さいませ。

~その後の物語~ 大晦日のお土産話(祖父と5人編 ②前編)

夕方になり、お泊り会の皆が集まり始めた。

湊、博美、銀子、杏子の順に現われ理事長に挨拶すると、いるかが倉鹿に居た時に使っていた部屋へ順次通された。

いつ孫が来ても良いようにと、そのままの姿にとどめ置かれた部屋である。

居心地の良いその部屋で、5人は丸くなって話しはじめた。

年末にいるかが帰ると聞くやいなや「修学旅行のやり直しをしたい!」と声が出た。

修学旅行の醍醐味と言えば夜の雑談・・・誰が言い出したのかは定かではないが、もちろん反対の声は無かった。

倉鹿修学院、中学3年の修学旅行。

いるかを中心に仲良くなったメンバーなのに、一番肝心の彼女が居ないと、どれ程がっかりしたことか。

しかしそこは、鹿鳴会のメンバーに「女は怖い」と、言わしめる彼女らである。

行き先は関東・もちろん東京にしてね!と言い、対して鹿鳴会メンバーが否を言うわけが無く・・・正確には言える雰囲気では無く。

東京行きが決まり、やったぁ~会える~と喜んで約束の場所へ向かえば、一筋縄では会えない所が、いるかのいるかたる所以、本領発揮と6時間の遅刻。

何かがあったのは一目瞭然で、会えてよかったね~と歓喜した次の瞬間には、すでに門限オーバーでバイバイとあいなった。

不完全燃焼極まりない。

今回の里帰り、山本君にしてみれば「うれし恥ずかし初めて?の2人旅」だろうが、そんなこと知ったことではない。

一緒に高校生活を送れる幸せを享受している彼に、何の遠慮が必要か!と、帰って早々いるかを独占する!と勝手に決めていた。

電話口のいるかも・・・

「うんうん。楽しみだねぇ。もちろんあたしはオーケーだよ。祖父ちゃん家でやればいいじゃん。あたしから頼んどくよ。部屋はいっぱいあるんだしさ。」と即答である。

彼女達が確信犯であったことは疑いようも無く、もちろん春海は渋い顔で了承した。

反対しても無駄なことは、最初から解っているのだから。

それじゃ男だけの集まりでもやるか・・・と進が言い出し、倉鹿に着いたその日は男女別のご帰還会となった。



年頃の少女が6人揃えば、かしましいことこの上ない。

早目とは言っても、各自夕食を済ませて来たというのに、中心に置かれた小さめのテーブルには、お菓子が山と詰まれている。

別腹のそれらをつまみ、ジュース飲みながらでも、口が閉じることは無い。

「ホント、いるかちゃんが東京に帰ったって山本君から聞いた時は、みんな泣いたんだからね。」

湊が言うと、博美がうん!うん!と頷きながらいるかを見た。

それを言われると辛いなぁ~と思いつつも・・・何も言わず、突然行ってしまったのは自分。

「ごめんね。」と小さく言った後、

「どうしても、みんなに、さよならって言いたくなかったんだ。さよならっていったら、終わっちゃう気がして。」

・・・やっと彼女たちへ、当時のことを語り始めた。

「倉鹿がね。あたしの心の故郷みたいになった頃かなぁ。突然ね。帰って来いって両親から手紙が来てさ。結構無理して、仕事を終わらせたみたいでさ。」

かもめや琢磨とは、長い長い歴史があって、もちろんかもめとは血の繋がりがあるから、切れる縁じゃない。

でも倉鹿の皆は、たった一年半でかけがえの無いモノになって、さよならって言ったら、永遠に終わりになる気がして。

「誰にもさよならって言いたくなかったの。泣き顔を見せたくなかったし、見たくなかったの。だって辛いじゃん。」

しんみりと語るいるかに、他の4人は何も言えなくなった。

倉鹿で東京で、一人で耐えていたのは、彼女なのだから。

「あたしらはさ、大丈夫だよ。全然違う環境や、考え方をしてたのに、今はこんなに近いしね。」

銀子が言う横で、杏子が笑う。

「そうよ。変わりようが無いでしょう。」

博美がそう言うと、湊が涙目で頷いた。

「そうだね。うん、今ならわかるよ。」

いるかは微笑みながら答える。

「倉鹿を出るときね。春海が気付いて、あたしが乗った電車を追いかけながら、東京へ行くって言ってくれたんだ。」

遠い目をして言う彼女の言葉に、皆が耳を傾けた。

「それを聞いてから、東京に着くまで一生懸命考えてさ。あたし自身が、諦めてたことに気付いたんだ。」

眉間に皺を寄せ、

「もっと足掻けばよかった。父ちゃんと母ちゃんに倉鹿に居たいって言えばよかったって。祖父ちゃんだって力になってくれたと思うし。」

後悔を滲ませる顔、

「もしかしたら、皆と一緒に、倉鹿修学院を卒業出来たかもしれないし。」

今となってはしょうがない。でも、ずっと心に残るだろうなぁ。

「だからさ。今回は諦めないぞ、親の言いなりになるもんか!って家出したら、大騒ぎになっちゃった。」

てへへへへ・・・と照れ笑いをしながら言葉をしめる。

はぁ~~~っと一同が溜息を吐くと、

「いるかちゃんは、ほんとに極端なんだから。」と、湊が一言いった。

続いて杏子が

「山本君には、今度からは相談したほうがいい。このままじゃ彼、心配しすぎて禿げるかもよ。」と言うと、

ブッ!っと、銀子が噴出し、無きにしも非ず!!!と、一同笑い転げた。

「きゃはははははは、そうする~。春海にもすっごく言われた。この前は外務大臣とか出てきたから、春海に迷惑かけられないって、何も言わないで家出したら。」

「それが間違い!」

博美がこらっ!と怒ったように言った。

「そうだね。追いかけて来てくれたもん。こんな事なら、ちゃんと話せばよかったって思ったよ。新潟でもいろいろあったし、それは明日話すけど。」

無鉄砲極まりない行動の中には、必ず優しさが隠されている。

そんな彼女を、愛さずにはいられない。

望まずにはいられない、留め置かずにはおれない。

山本君大変だ~~~と一同思う。

きっと彼女はこれからも、誰からも望まれる、愛される・・・老若男女関係なく。

もちろん私たちも。

今回は私たちの勝ち!

次だって負ける気も、譲る気も無い。

~後編につづく~
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