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~その後の物語~ 大晦日のお土産話(祖父と5人編 ②後編)

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juniです~おこんばんは。
後編をアップしますね。


~その後の物語~ 大晦日のお土産話(祖父と5人編 ②後編)

そんな思惑など露知らず、いるかが言葉を続け、

「何か、あたしのことばっかりじゃん。こっちで変わったことは?」

何の気なしに尋ねた。

「別に変わらないと思うけどね・・・あたしらは女子サッカー部を作ったよ。さすがに今回は、県の代表にはなれなかったけどね。」

相変わらずのサッカー好きを露見させ、銀子が報告すれば、

「そっかぁ。来年が楽しみだね。今度こそ国立でやりたいね。その時は敵同士だけどさ。」

いるかがあっけらかんと答えた。

彼女らの実力は、自分が一番知っている。

「ああ、あたしらも来年は狙ってるよ。絶対優勝しなよ。」

「もっちろん。」

県予選を突破した里見の女子サッカー部は、高校サッカー冬の女子選手権の、優勝最有力候補として名前が挙がっている。

「私も女子ソフト部を作ったの。相変わらずのメンバーで頑張ってるわ。高等部からの子で、いい球を投げる進入部員が入って来てる。」

「へぇ、良かったねぇ。キャッチャーは誰がしてるの?銀子?」

博美と銀子を見ながら、いるかが尋ねた。

「キャッチャーは私。銀子さんにはサードを守ってもらってるわ。普段はサッカーの練習があるから別だけど。」

へぇ~~、いるかが感嘆の声を上げて、

「さっすが銀子、相変わらずのマルチプレイヤーぶりだね。」

「まぁね。怪物のあんたにゃ負けるけど。」

「せっかく褒めてるのに、怪物言うなぁ~!」

喧嘩のような言葉遊び、時間も空間も飛び越える絆、楽しくて仕方が無い。

「私は変わりない・・・かな~。剣道部でレギュラーになったくらい。」

ついで湊が、それとなく近況を報告する。

「一年でレギュラーなんだぁ。おめでとう。」

いるかがお祝いの言葉を送ると、杏子がニヤリと笑いながら言葉を添えた。

「日向さん?もう一つ、大事なおめでとうがあるだろ。一色君とのことは、あたしの勘違いかねぇ?」

「・・・杏子さん・・。」

湊は真っ赤な顔で俯き、否定もせずに押し黙った。

「えっ?そうなの?いつの間に?」

最も付き合いの長い博美が湊を見て驚くそばで、いるかは天井を見上げ、何事か考えている。

「湊と、一馬がおめでとうって・・・おめでとうってことは・・・2人結婚するの?!!ええええええ~~~~。」

いるかの発言に、湊が目を見開いた。

あんたらじゃあるまいし!!そんな訳ないし、一色君まだ結婚出来ないし!!!

「違う違う!クリスマスから付き合ってるの!」

冷や汗をかきながら告白する。

「びっくりしたぁ・・・。湊おめでとう~~~~。」

「びっくりしたのはこっち!」

叫ぶ湊もろともいるかは抱擁し、再度お祝いの言葉を言う。

そんな中ほかの3人は、いるかちゃん(あんた)の言葉に驚いたわ!と、言葉なく突っ込んだ。

爆弾を落とした本人は、もう飄々の体でお菓子をつまみながら、みなの顔をかわるがわる見て

「そっかぁ。こっちでもいろいろあってんだねぇ。」などと言っている。

相変わらずの彼女に、安心するやら慌てるやら、楽しいやら可笑しいやら、輪の中心はいるかなのだと再確認するばかりだ。

「あたしさ今日、祖父ちゃんに、倉鹿修学院を頂戴って言ったんだ。」

「へぇ~~って、えぇ?!」

事もなげに言うこととは思えない内容に3人が驚く中、博美だけが身を乗り出し

「倉鹿修学院を継ぐってこと?それじゃ、倉鹿に帰ってくるの?」

「うん。」

会話を続けている。

「ってことは、将来は山本君も倉鹿に?」

「そう、えっと、みんなだから言うけど、春海に”如月春海になって下さい”って言った。」

「山本君が、お婿さんになるってこと?」

「うん。春海も今日、あっちでみんなに話してると思う。倉鹿に来る途中で、みんなには話そうって2人で決めたんだ。」

あまりの展開の速さに、頭が付いて行けないかも・・・と博美は思いつつ、彼のことが頭に浮かんだ。

「そう。山本君、倉鹿に帰ってくるのね。その話聞いたら、太宰君、喜ぶだろうなぁ。」

・・・どうして進の名前が出てくるんだろう???

きょとんといるかが博美を見ている中、湊と銀子と杏子が、おやおやと視線を交わす。

「山本君が東京に行った後、太宰君すごく落ち込んでたんだよ。ぼ~~~っとしてね。」

「確かに酷かったねぇ。サッカーにも身が入ってなかったくらいだから。」

博美の言葉に、銀子が同意する。

グランドでのリフティングの練習中に、普段の彼なら考えられないミスを連発する。

それを兵衛に話すと、

「進は、春海に一番近いところにいたからな。本人も、こんなに落ち込むとは思わなかったって言ってたよ。」

時間が解決するまで見守るしかない。

いるかが行ってしまった後でさえ、こんな姿を見せることは無かったのに。

「太宰君、いるかちゃんの事好きだったけど、それ以上に、山本君との友情を大切にしてたから。」

ゲホゲホ!!!いるかは博美の一言にむせた。

「何でそれ知ってるの?進が話したの?」

大慌てのいるかを見て3人がため息をつき、銀子だけが「えっ!太宰君そうだったの?」と、恋愛奥手を披露する。

「いるかちゃん、あのね。あの頃の太宰君の行動を見れば、だいたい判るわよ。」

湊が代表しているかに言うと、

「あ・・・ぁ、そう、なんだ。でも、何も無かったんだよ。」

恥ずかしそうにいるかは答えると、「だからね・・・。」と博美が続ける。

「いるかちゃんが東京に行った後は、山本君を元気付けるくらい余裕があったんだけどね。山本君の時は、本当に凄く寂しそうだったのよ。」

修学院高等部に入学し、偶然にも進と同じクラスになった博美は、ボーっと窓からグランドを眺める彼に、言葉をかけては色んな話をした。

ちょっとでも気がまぎれるように。

どうしてるかな~あいつら~~と、気軽に話せるようになるまで・・・。

徐々に彼の、いつもの優しさが見え出した頃には、女子の中では、最もよく話す友人となっていた。

「太宰君、大学もこっちの医大を希望していて、将来はお父さんの病院を継ぐつもりなんですって。2人が東京にずっといるのなら、なかなか会えないなぁって。」

目指している夢の性質上、その学業の大変さはもちろん、叶えても、その多忙さは、父の背中から学んで知っている。

現在のサッカーと学業の両立は、有能な彼だからこそ出来ている芸当だ。

考えれば考えるほど、昔のようには行かないだろうなぁ・・・と、少し寂しそうに微笑む彼。

「そっかぁ。進、そんなこと言ってたんだぁ。」

春海にとっても、進は、ちょっと、特別な存在のようだと、今までも感じたことがある。

「いるかちゃんと山本君が倉鹿に帰ってくるの、絶対太宰君喜ぶわ。」

まるで自分のことのように、博美は喜びの笑顔を零れさせながら言った。

「博美、進のこと、すっごくよく見てるんだねぇ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

いるかの他意の無い、彼女の投げる剛速球のような重い一言に、博美は後頭部を打ち付けられ、言葉を失った。

その、途切れそうも無い沈黙に、湊が助け舟を出すように口を開いた。

「いるかちゃん、博美はね。ずっと前から、太宰君のことが好きなの。」

多分これも、気づいていないのは、いるかちゃんと銀子さんだけ。

「博美が進のこと・・・進のことを?!!博美、あの、ごめんね。ごめんなさい。」

いるかは、どうすればいいのか分からないと、おろおろと首をふった。

さっきの一言、彼女はどんな気持ちで言ったのだろう。

「いるかちゃん。ごめんなんて言わないで。」

その様子を見て、やっと言葉を発した博美は、いるかの目を見て気持ちを伝える。

「いるかちゃんのお陰で、太宰君と話せるようになったんだから。それだけで十分。ほんとよ。」

彼女と出会う前、彼らは高い場所に立つ憧れの人で、友達として話すことなど考えられなかった。

「太宰君がいるかちゃんを好きなんだって気づいた時、不思議と辛くなかったの。凄く納得しちゃって。だってしょうがない事だし。」

私自身、いるかちゃんをこんなに大好きなんだから。彼が惹かれても当たり前。

「そうね。」湊が小さく頷く。

「いるかちゃんは何も悪くないんだから、謝らないで。ね!お願い。」

彼女から伝わる本心。

他の3人も、軽く頷き微笑む。

「うん・・・うん!わかった。」

そうだ、私がウジウジしていたら、博美が気にしちゃう。

人の気持ちはしょうがないのだ。誰にも縛りようが無いのだから。

想うのは自由で、想われることに罪は無い。

ずっと会話を聞いていた杏子が、不意に口を開いた。

「これはあたしの私見だけどね。太宰君は、いるかのことは、かなり前に吹っ切れてる感じだよ。」

だからさ・・・。

さらっと言った一言に、

「私もそう思うわ。」湊が同意し、「だったら、2人が気にする必要はないね。」と、銀子がしめる。

いるかと博美は顔を見合わせ、クスッと笑った。

誰も嘘を言っている感は無いが、彼女達にとっては優しい響きのそれら。

冷え込む外気とは裏腹に、暖かい仲間の心に触れて温まりながら、女5人の夜は更けていく。

さて翌日、楽しい時間をたっぷりとを過ごし一度家に帰った湊を、その日の夜に迎えに来た一馬が相談した内容は、彼女を驚かせるに十分な内容だった。

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